講演会ってどうしてやるの?

 教養委員会の仕事は、講演会の企画と実行です。

 私の知っている講演会とは、学生の頃、教授が時々誰かを呼んでくる研究室の講演会です。人選と交渉、講演のお知らせは教授、部屋の確保や当日の準備は学生がやっていました。

 人選の基準は、教授が聴きたい話、講師が教授に聞いてほしい話、教授が学生に聞かせてやりたい話などでした。どの話も興味深く、また自分の研究の参考になればと真剣に聞いていました。

 

 こういう基準で考えると、講師の選択は企画者の仕事なのですね。企画者は市の教育委員会?しかし出席はせず。では教養委員長?なぜか引き継いだシステムでは教養委員長に講師や方針の提案権はなし。(かわいそう・・・(^^;)今のシステムでは、平の役員を班に分けて全部で8講演企画することになっています。

 

 では、私も含めて平の委員がどんな人たちかと言うと、クラスで一人選出します。子ども1人につき役員を1回と言う暗黙ノルマをこなすために、

「やる人〜!」

で手を挙げてジャンケンするか、いなければくじ引きするかです。私の班は、下に赤ちゃんがいたり仕事していたりで、教養は皆初参加、全体でも去年の講演を見た人はほとんどいません。研究室見学もしないで入ってきた新入生のようなもの。問題意識も志も無く、何ができるのかも知らず、過去の講演集を見ながらどうしようかと話し合うわけです。

 そうすると、全体としては、お楽しみクラブみたいな講座になってきて、私みたいな変人が、

「コミュニケーション目的なら、茶話会の方が効率良いよね?」

とかおかしな事を思うわけです。

 

 講演会にもっと自由度があれば、そして、学内からリクエストが集められれば、教養委員会は必要なポジションになるはずです。学校内の他の委員会と合同開催すれば、学校内の問題が解決できて一石二鳥。ボランティアの土曜スクールの、体験入学にも利用できます。教師が知りたいテーマも、子供と見たいミニコンサートも、お父さんサークルの新企画準備枠も。園芸講座と称して園芸店を呼んで、学校の花壇のレイアウトを教えてもらい、後で講演料分の苗を寄付してもらったら(・・・さすがにまずいかな(^^;)保護者の中で、カルチャースクールの資格を取った人がいたら、講演の練習台にしてもらっても良いです。とにかく、学校の事でできることをやります。やるべき事が無かったら、一点豪華張りで、戦争写真家の渡部陽一さんとか一流の人を呼んでみたいです。紛争地域での小学校の意味とか話してもらうと、感動するらしいですよ(^-^) 

 

 学校間の合同開催が義務なのも謎です。合同開催は、同じテーマを企画したい学校があった年のみの開催で十分です。交流を図るのが目的なら、学内の方が重要です。

 

 幼稚園では、教養委員会的なことは全部幼稚園スタッフがやっていました。役員はお手伝いのみ。

 幼児教育の意味や人生での位置付け、幼稚園の理念、教育目標の解説、具体的な幼稚園での活動、家でしてほしいことや安全対策など、講演会はもちろん、参観、遠足、お手紙やらで、さんざんアピールしています。学会にまで顔を出して勉強し、教育や理念について、毎年試行錯誤しています。

 これは、毎年同じ人が幼稚園の存続をかけてやっているから出来ることです。教養委員会は、強制参加で皆1年生ある故に、伝統の引き継ぎで終わります。

 そもそも教育委員会の理念がまだ掴めません。講演で聞いた概要をお手紙にするわけでもなし、タイトルの強制の意味もわかりません。

 

 市の教育委員会は、教養委員会に何を課しているのか、どんな理念でやっているのか、聞いてみたいです。

 もしかすると、昔の女性が勝ち取った権利が、そのまま残っているのかもしれません(^^;